「離れて暮らす家族や知人に、自宅で作った新鮮な美味しい野菜などを送りたい」「会社関係やお世話になった方に地元の特産品を送ってあげたい」
そんな時、郵便局の「チルドゆうパック」を使えば鮮度を保ったまま、生ものの食品を送ることができます。
今回は、チルドゆうパックの送り方について、梱包方法から発送までの手順、料金、伝票の書き方を詳しく紹介します。初めてで送り方がよくわからない方は参考にして下さい。
この記事の内容
「チルドゆうパック」とは
チルドゆうパックは、ゆうパックを冷蔵で送ってくれる日本郵便の発送サービスです。
まず、チルドゆうパックで送るのに適した荷物とサイズ・重さの条件、料金について解説します。送りたい食品が、チルドゆうパックに適しているか判断して下さい。
送るのに適した荷物
- 野菜・果物・鮮魚、お菓子、ジュース等
- 0℃~5℃で取り扱いをするため野菜等が中心となります。
- チルドゆうパックを冷凍と勘違いされる方も見えますが、あくまで冷蔵です。凍らせたまま送りたい鮮魚や肉等には適しません。
大きさ・重さの条件
チルドゆうパックは、普通のゆうパックと大きさと重量の条件が若干違います。
- サイズ…
長さ1m以下で、長さ・幅・厚さの合計が1.5m以下- 横倒し出来ないものは更に厚さ(高さ)50㎝以下
- 重さ…
重量は25キロまでで重量ゆうパック扱いは有りません。
*保冷バッグに入れて運ぶため事前に引き受け局に差し出す旨を連絡しておくと良いでしょう。
送料・運賃
チルドゆうパックの運賃は、一般ゆうパックの運賃にチルド料金を加算した金額になります。
(2019/10/1料金改正)
サイズ | 基本料金 | チルド料金 |
---|---|---|
60cm以下 | 810〜1,550円 | +225円 |
80cm以下 | 1,030〜1,760円 | +360円 |
100cm以下 | 1,280〜2,010円 | +675円 |
120cm以下 | 1,530〜2,270円 | +675円 |
140cm以下 | 1,780〜2,550円 | +1,330円 |
150cm以下 | 2,010〜2,770円 | +2,100円 |
- サイズは、縦・横・高さの合計cmで計算されます。
- ゆうパックの基本料金は、都道府県で異なります。
準備するもの
チルドゆうパックで食品を送る際は、次の資材を用意しましょう。
- 梱包資材
ダンボール箱 よく冷え、頑丈なのでおすすめ。 袋類(紙、ビニール) よく冷えるが、潰れることがある。 包装紙 袋類と同じ。 発泡スチロール 頑丈だが冷えにくい。 - 基本的にはダンボール箱がおすすめです。大きさで料金が変わるため、食品と保冷剤が入るギリギリの大きさのものを用意しましょう。
- テープ類(ガムテープや養生テープ)
- 保冷剤
- 必ず入れる必要はありませんが、傷みやすいものを送る場合は入れておくことをおすすめします。
- 3分の2ぐらいの水が入ったペットボトルを凍らせて入れてもOKです。
- ゆうパックの一般伝票
- チルドもゆうパックの一般伝票で送れます。
- 送る際にその場で書くこともできますが、あらかじめ用意しておくとスムーズです。
Step1:差し出す物を冷やしておく
あらかじめ送る食品は冷蔵庫で十分冷やしておきましょう。常温のまま送ることもできますが、食品が傷みやすくなってしまいます。
また、鮮魚は最初に冷凍した状態で送ることもできます。ただし、冷蔵で運ばれるため、運送中に徐々に溶けてしまう点に注意してください。
Step2:チルドの伝票ラベルを書く(書き方)
続いて、チルド食品を梱包する前に伝票を書いておきましょう。チルド食品の伝票ラベルは、一般のゆうパックの伝票に記入します。
- お届け先に相手の住所、氏名、電話番号を記入します。
- 電話番号は、郵便局が配達に関する連絡が取りやすくするための項目です。特にチルド扱いは局留め置きにならないので、配達をスムーズに行うため記入することをお勧めします。
- ご依頼主欄も同様に記入します。
- 品名(内容品)欄を記入します。例:
- 内容品の記載につて正確に記入する必要があります。
- 摘要欄か品名欄に「チルド」と記入してください。
- 取り扱い指定を記入します。
- チルドのゆうパックの場合、セキュリティサービスと代引きはできますが、その他の取り扱いは有りません。
- トラブルを防ぐために、窓口又は集荷の際、「チルド扱いで」とはっきり伝えることを覚えておきましょう。
- ダンボール箱(もしくは袋、発泡スチロール)に食品を入れます。
- 保冷剤がない場合は、ダンボールか袋に入れましょう。
- 必要に応じて保冷剤を入れます。保冷剤は食品の上になるように置きましょう。
- 発泡スチロールの場合は、外気が入りにくいので必ず保冷剤を入れましょう。
- 保冷剤が溶けて水が出ないよう、ビニールに入れておくと良いです。
- ダンボール箱(もしくは発泡スチロール)な中に隙間がある場合は、紙やプチプチを詰めて食品が動かないように固定します。
- 箱(袋)を閉じて隙間がないようテープを貼ります。
- ゆうパックの伝票ラベルを荷物の上に貼ります。
*より詳しいゆうパックの伝票ラベルの書き方については、次のページで解説しているので、合わせて参考にして下さい。
Step3:食品を梱包して伝票を貼る
Step4:チルドゆうパックを送る
チルドゆうパックを送るには、集荷と窓口で差し出す方法があります。
送り方1: チルド対応の郵便局の窓口で送る
チルドゆうパックは、保冷庫のある郵便局の窓口から送ることができます。持ち込むと120円の割引が適用されるのでお得です。
保冷庫のない郵便局、コンビニ、ゆうパック取扱所では引き受けをしていないので注意して下さい。※保冷庫がない郵便局宛の窓口交付の希望もできません。
そのため、事前にチルドのゆうパックが送れる郵便局を調べてから荷物を持っていくことをおすすめします。(*土日、祝日、夜間は、ゆうゆう窓口から送ることができます。)
チルドの対応状況を調べるには、『チルドゆうパックが送れる郵便局 – 日本郵便』のページで、「都道府県」と「市区町村」を選ぶと確認できます。
窓口でサイズを確認してもらい、運賃を現金(もしくは切手)で払えば発送完了です。
送り方2: 集荷を依頼する
チルドゆうパックは、1件の荷物でも集荷を依頼することができます。時間によっては当日の依頼もできるので便利です。
集荷の依頼は、電話・Webページから申し込むことができます。
- 集荷依頼の電話番号:0800-0800-011(通話料無料)
- 『Web集荷サービス – 日本郵便』
集荷を電話で依頼する際は、口頭で次の情報を伝えればOKです。(Webの場合は入力)
- 集荷先の情報(住所・氏名・電話番号など)
- 集荷の希望日時
- ゆうパックの個数、伝票ラベルの有無
集荷の際に、運賃を現金(もしくは切手)で払えば発送完了です。
発送ができたら
傷みやすい食品を送った場合は、荷物が到着後に放置されないよう、”荷物が届いたら、できるだけ早く冷蔵庫に保管してほしい”と送り先の相手に連絡しておくと親切です。
また、伝票ラベルの控えに記載のある12桁のお問い合わせ番号を伝えることで、配送状況を相手が確認することができます。
以上、新鮮な食品を冷蔵で送れるチルドゆうパックの解説でした。
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