憧れのフルートの名曲を吹けるようになるためには、多くの音の運指(指使い)を覚える必要があります。
ここでは、フルートの運指を確実に身につけるための覚え方・方法について初心者にもわかりやすく解説します。
この記事の内容
運指表を用意する
フルートの音は低音から高音まで幅広くあり、ひとつひとつに運指(キーを押さえる指の形)があります。そのため、ひとつずつ着実に運指を覚えていく必要があります。
運指を覚えるためにも、まずフルートの運指表を用意しましょう。
運指表のない方は、次の運指表を参考にしてみて下さい。こちらの運指表を使う場合は、黒くぬられているキーの部分を押さえます。
出典:www.maccorp.co.jp/jm/unshi/flute.pdf
教本に載っている運指表等をお持ちの方は、その運指表を参考にして下さい。
運指表を参考に指を正しい位置に置いてみる
フルートのキーは指の数より多くあります。(フルートを演奏するのに使う指は左手指全部、右手親指以外全部です)
フルートは構造の特徴として、ひとつのキーを押すとそのキーだけでなく他のキーも連動してキーが動くようにできています。
キーをひとつずつ押さえてみて、どのキーを押さえるとどのキーが連動して動くのかを試して確認してみましょう。ひとつひとつ地道に指の形を覚えていきます。
音階(スケール)を覚えましょう
いきなり低音から高音までの全ての音の運指を覚えるのは大変です。
音階で運指を覚えていくことをお勧めします。音階ごとで運指を覚えるには、次のステップで覚えていくことをおすすめします。
Step1: 中音域のハ長調の運指から覚える
まずは中音域の「ドレミファソラシド」の運指を覚えましょう。これがハ長調の音階です。
運指が分からなくなったら、その都度運指表で確認しながら確実に覚えていきます。
Step2: 他の長調の運指を覚える
ハ長調が覚わったら、次に他の長調の音階の運指を覚えていきましょう。
- ヘ長調・・・「ファ」から始まる音階は「ファソラシ♭ドレミファ」シに♭がつく
- ト長調・・・「ソ」から始まる音階は「ソラシドレミファ♯ソ」ファに♯がつく
調が変われば必然的に♭や♯が付き、ピアノの鍵盤に例えると、黒い鍵盤の部分も覚えていくことができます。
Step3: 短調の運指を覚える
長調の運指を覚えることができることができたら、最後に短調の運指を覚えましょう。
たくさんの調の音階を覚えることで音の運指を覚えることができ尚かつ、幅広い音域を演奏する事ができるようになります。
曲を吹いてみましょう
運指をある程度覚えて出せる音が増えたら、自分のお気に入りの曲や練習曲を使ってよりスムーズに指の運びができるように練習しましょう。
曲を練習するために、全ての運指を完璧に覚える必要はありません。実際に曲を吹いて、忘れてしまっている運指があれば、その都度確認して覚えていきます。
最後に・・
運指を覚えるのはコツコツ地道な努力が必要ですが、簡単な曲を用いて曲を演奏しながら運指を覚えていくと、よりスムーズで楽しく習得していけるでしょう。
運指を覚えて皆さんのレパートリーをどんどん増やしていきましょう。
コメント
これからフルートを学ぼうと思う方にとって分かりやすく書かれていて、素晴らしい解説文ですね。
ひょっとしたら私にも出来るんじゃないかと錯覚しそうです(^-^)
岩本さん
コメントありがとうございます。
ご縁があってこのフルートレポートを書き始めましたが、改めて文字で説明するということの難しさを痛感しています。目の前に生徒さんがいるレッスンは、実際に私が手本になって見本を見せれるのですが、相手が見えませんから笑
指導者としてより分かりやすく解説できるように、改めてフルートと向き合う機会をいただけたと思います。今後も皆さまに分かりやすいフルートレポートがお届けできるよう努めます。