フルートの姿勢 – 正しい持ち方と構え方の角度・立ち方/座り方のポイント

Flute 安藤よしのFlute 安藤よしの
音楽・楽器

フルートを吹く時の正しい姿勢や構え方は、美しい音を出すための大切なポイントです。

今回は、フルートの正しい持ち方と構え方について解説します。

自分では無意識のうちに悪い姿勢になっている場合もありますので、鏡などで確認しながら無理なく良い姿勢が保てるようにしましょう。

フルートの持ち方

フルートは右手と左手をそれぞれ使って楽器を持ち支えます。

ここでは右手・左手の持ち方のポイントについて述べていきます。

右手の持ち方

  1. 形としては分厚い本をつかんだ時のような手の形が、フルートを持つときの右手の形と似ています。親指が他の4本の指より前方に出ていないこと。逆に極端に手前に置かないこと。
  2. 右手の小指は常にキーを押している状態のことが多いのですが(運指によります)、この場合小指がピンと伸びた状態にならないこと。
    • 突っ張っているということは、余分な力が入っていることになります。右手の小指はフルートを支えるメインの指ではありません。右手の支えで大切な指は親指です。覚えておきましょう。

左手の持ち方

左手は右手より少し不自然な形になります。

楽器を持つうえで左手はとても重要になってきますので、正しい位置で持てるようにしてください。

  1. 楽器をのせる位置は人差し指の付け根あたりです。
  2. 人差し指は関節をすべて曲げた状態を維持します。
    • 正しく指をキーにのせようと思うと必然的に人差し指は関節が曲がる状態になります。
  3. 右手も左手も指を少し丸くして、押さえるキーの上に指が来るようにします。
    • キーは指の腹の真ん中で押さえるよう意識してください。
  4. 左手は手首がまっすぐだと楽器を支えることができないので、手首を少し右方向に向けます。

フルートの構え方

フルートを安定して構えるには、次の3つの力を意識しましょう。

  • あご…前に押し出す力
  • 右手の親指…前に押し出す力
  • 左手の人差し指…手前に押す力

この3点の力でフルートを支えることを『三点支持』といい、フルートの構え方でとても大切なポイントとなります。

「三点支持」の練習方法

  1. フルートの持ち方を一つずつ確認し、実際に楽器を口に当てて見ましょう。
  2. この時、右手の親指以外の指を離してみてください。
  3. 最初は、フルートがとても不安定な状態になってしまうと思います。
  4. あご、左手の人差し指(付け根部分)、右手の親指の3つの点で力を均一に配分して持てていれば楽器は安定します。

上記の構え方を定期的に繰り返しチェックすることで、安定した構えができるようになります。

正しい姿勢のチェック方法

フルートの持ち方、構え方のポイントがわかったら、最後に正しい姿勢になっているかチェックしましょう。

フルートは、立った状態・座った状態で演奏することがあるので、両方の姿勢のチェック方法をご紹介します。

立っている場合

  1. 壁に背中をぺたりと付けた姿勢で立ちます。この時、お尻、肩甲骨が壁にしっかり当たっていること。
  2. この状態でフルートを構えてみます。
  3. この時、壁に対してフルートが斜め45度の角度で持てていたらOK。壁に対してフルートが平行であればNGです。

座っている場合

  1. 足、体を斜め右方向に向け、顔は正面を向きます。
  2. 肩のラインやおへそが正面を向いていなければOKです。向いていたらNGです。

正しい角度で楽器を持てていないと、体に負荷がかかり、腱鞘炎や身体の痛みなどの原因になりますので注意して下さい。

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