今回は、「全くのフルート初心者ではないけど、アンブシュアが安定しない…」という方向けに、アンブシュアの直し方・矯正方法について述べていきます。
「音がきれいに出せない」「音が安定しない」などで困っている方は、是非参考になさってください。
*フルート初心者の方で、アンブシュアの作り方について分からない方は、『アンブシュア(口の形)の作り方・コツ』を参考にして下さい。
アンブシュアが安定しない原因
アンブシュアは、楽器を吹く時の唇の形のことを言います。
「音がきれいに出せない」方は、息が正しい位置で歌口のエッジに当たっていないことが考えられます。
唇の周りの筋肉の柔軟性を身につけることにより、息がコントロールできるようになり、吹奏感良く、安定した音が出せるようになります。
ストローを使った直し方・矯正方法
では具体的に、アンブシュアを安定させるために唇の周りに柔軟性を持たせるにはどのような練習方法が良いでしょうか。
今回は、身近なストローを使ってアンブシュアを矯正する方法について紹介します。
- 細めのストローを用意します。(ミニパックのジュースなどに付いている太さが良いです)
- ストローの片方の先を指でつぶして、形を楕円形にします。
- 楕円形にした方の先端をくわえます。自然な形で普通に軽く閉じた状態でくわえます。
- この時に唇が内側に丸まっていたり、逆に突き出していたりしないように注意して下さい。
- ストローに息を吹き込みます。ストローが飛んでいく手前の勢いで、両唇で圧力をかけ、唇を少し絞めます。
- 息の量は弱すぎてはいけません。かと言って前に飛んで行ってしまうほど強くてもいけません。
- 息をしっかり出し続け、上下の唇の力の入れ具合を調節してください。
- 唇の圧力が強すぎて唇が締まりすぎると息が止まってしまいます。
- ここまでできたら、ストローに均一に息を吹き込みながら、ストローを抜いてください。
- 息が止まったり、唇の状態が変わってしまわないように注意してください。
- ストローがない状態でも、あるときと同じ様に息が出せているなら成功です。自分の唇がどんな形をしているのか、鏡で確認してください。
- これを何回か繰り返し、ストローのない状態でもきれいな楕円形が両唇の間にできるようになったら、楽器の頭部管を唇に当て、歌口に息を吹き込みます。
- 慣れないうちはアパチュア(唇の穴)とマウスピースの歌口の位置がちゃんと合っているか、鏡を見て確認してください。
- ストローと同じようなアパチュアの開き具合がフルートでもスムーズに作れるように練習を重ねてください。
最後に一言
フルートの場合、息の道が目に見えていません。そのためアンブシュアとアパチュアでしっかりと息をまとめて、歌口の外側のエッジに当てることが「きれいな音」を出すための重要ポイントです。
クリアな音が出せなくて悩んでいる方は是非ストローを使ったアンブシュアの矯正方法を試してみてください。それでは、皆さんの良い音が見つかりますように!
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