この記事では、Gitコマンドを使ってローカルリポジトリを作成する方法について解説します。
新規にリポジトリを作成する方法と既存のディレクトリをGit管理する方法も合わせ紹介するので参考にしてみて下さい。
環境はLinuxのubuntu16.04を使用しています。
新しいローカル リポジトリの作成方法
ローカルリポジトリとは、自分のPC内で指定したディレクトリ内のファイルをバージョン管理するためのリポジトリのことです。
ここでは、例としてファイルやディレクトリがない空の「test」ディレクトリ内に新規にローカルリポジトリを作成してみます。

新しいローカルリポジトリの作成手順
新しいローカルリポジトリを作成するには、以下の手順で行います。
- 次のGitコマンドを実行して新規にリポジトリを作成します。
$ git init <新規リポジトリ名>- ここでは「new-repo」というリポジトリを作成するため「git init new-repo」コマンドを実行します。
$ git init new-repo
- ここでは「new-repo」というリポジトリを作成するため「git init new-repo」コマンドを実行します。
- 「Initialiazed empty Git~」のメッセージが表示されれば、作成完了です。
![]()
作成したリポジトリの確認手順
続いて、作成したローカルリポジトリの内容を確認してみます。
- ディレクトリが新規に作成されるのでcdコマンドを使用して移動します。
$ cd new-repo - 対象のディレクトリ内でリポジトリが正しく作成できているか確認するために、「.git」ディレクトリやステータスを確認します。
- lsコマンドを利用して新規に作成されたディレクトリの中身を調査します。「.git」ディレクトリが作成されていることが確認できます。
$ ls -a![]()
- 「git status」コマンドを実行して、対象のディレクトリが「master」ブランチにあることを確認します。
$ git status![]()
- lsコマンドを利用して新規に作成されたディレクトリの中身を調査します。「.git」ディレクトリが作成されていることが確認できます。
以上で、新しいリポジトリが作成できたことを確認できました。
既存のディレクトリをGit管理する方法
すでに、開発中のプロジェクトをGit管理したいケースもあると思います。
既存のディレクトリをローカルリポジトリとして管理するには、以下の手順で行います。
ここでは例として、「exist-repo」ディレクトリをGitで管理する手順を紹介します。「exist-repo」ディレクトリには、「hello.php」ファイルが存在しています。

- 既存の対象ディレクトリ内へ移動して「git init」コマンドを実行し、Gitリポジトリを作成します。
$ cd exist-repo
$ git init - 「Initialiazed empty Git~」のメッセージが表示されれば、作成完了です。
![]()
- lsコマンドを利用して対象ディレクトリに「.git」ディレクトリができていることを確認します。
$ ls -a![]()
既存のファイルに加えて「.git」ディレクトリが作成されていることが確認できます。 - 次のコマンドを実行して、既存のファイルをローカルリポジトリ内のファイルとして追加します。
$ git add .- 「git add .」コマンドによって、既存ディレクトリ内の全てのファイルの変更内容をgitで検知できるようになります。
- 個別に指定する場合は「git add ファイル名」を実行して下さい。
- 「git add hello.php」のようにファイルを指定すると該当のファイルのみがgitの追跡対象となります。
- 「git add .」コマンドによって、既存ディレクトリ内の全てのファイルの変更内容をgitで検知できるようになります。
- 最後に「git status」コマンドを実行して対象のディレクトリがmasterブランチにあることを確認します。
$ git status![]()
以上の手順で、すでにあるプロジェクトのディレクトリでも、Gitリポジトリを作成し管理できるようになります。






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