COUNTIF関数で参照される表が全て、検索用のセルと同一のシートに存在するとは限りません。データが多くなるほど、別のシートやブックで管理されることが多くなるでしょう。
この記事では、COUNTIF関数で別シート/ブックの範囲を参照する方法をご紹介していきます。Excel・スプレッドシートの方法をそれぞれ解説します。
この記事の内容
別シートの範囲を参照する場合(Excel/スプレッドシート共通)
参照範囲に別シートの範囲を設定する場合は、「シート名!参照範囲」と指定します。
COUNTIF関数で別シートを参照する場合は、次の数式になります。
=COUNTIF(シート名!検索範囲,"検索値")
別シート参照の例
一つのブックに「検索」シート(COUNTIF関数を利用するシート)と「商品表」シート(参照されるシート)があるケースを例にします。
例えば「商品表」シートのB2~B10セルを参照したい場合、参照範囲には「商品表!$B$2:$B$10」を指定します。数式は次の通りです。
=COUNTIF(商品表!$B$2:$B$10,"セーター")
*参照範囲の指定は、数式の作成中に参照範囲をドラッグすると自動で作成することもできます。
上記の数式で商品分類が「セーター」であるセル数「3」をカウントすることができます。
別ブックの範囲を参照する場合
COUNTIF関数で別のブックを参照する場合は、ExcelとGoogleスプレッドシートでやり方が異なります。
Excelの場合
Excelで別ブックの参照範囲を指定する場合は、参照範囲を次のように指定します。
[ブック名]シート名!セル範囲
- ブック名は[ ]で囲む点に注意して下さい。
- ブックに1つのシートしかない場合は、シート名を省略することもできます。(ブック名!セル範囲)
別ブック参照の例
COUNTIF関数を使った具体的な参照の仕方について、次の2つのブックを例に解説します。
- 「検索.xlsx」ブック … 「検索」シート(COUNTIF関数を利用するシート)
- 「商品表.xlsx」ブック … 「商品表」シート(参照されるシート)
COUNTIF関数の数式は、次のようになります。
=COUNTIF([商品表.xlsx]商品表!$B$2:$B$10,"セーター")
- 参照範囲:[商品表.xlsx]商品表!$B$2:$B$10
- 「商品表.xlsx」ブックの「商品表」シートB2~B10セルを指定します。
*参照範囲の指定は、数式の作成中に参照範囲をドラッグすると自動で作成することもできます。
上記の数式で、「商品表」ブックのカウント結果「3」を「検索」ブックから取得することができます。
Googleスプレッドシートの場合
Googleスプレッドシートで別ブックを参照する場合は「IMPORTRANGE」関数を用いて指定する必要があります。
=COUNTIF(IMPORTRANGE("スプレッドシートのキー","商品表!B2:B10"),"セーター")
- スプレッドシートのキーとは、該当のシートのURLから確認できます。「d/」と「/edit~」の間にある文字列です。
以上、Excel・スプレッドシートのCOUNTIF関数で別シート/ブックの範囲を参照する方法でした。
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