「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の格言が以前からあるように梅は枝を切ることにより枝数が増え、花をたくさん咲かせるために剪定を勧めています。ただ枝を切ればいいいいというモノではありません。
冬の時期には花芽が付いているので新しい花芽を全部切ってしまわない様、注意しましょう。どこをどの程度切ればいいのか初心者でもわかるよう梅の剪定方法についてご紹介します。
事前準備・知識
剪定に必要な道具
梅の剪定を行うには、次の道具を用意しましょう。
- 剪定用のハサミ、植木用のハサミ
- ビニールシート
ハサミは、剪定ばさみと植木ばさみを用意し、全体を剪定ばさみで整え、細かい作業は植木ばさみを使いましょう。
切った枝を後で片づける事を考えビニールシートを用意しておきましょう。
剪定時期
秋冬の作業は、春にわき枝を伸ばし多く花を咲かせるために剪定しておくことがメインの作業になります。
徒長枝の剪定は早い方が良いので10月頃から作業を始めましょう。
徒長枝の見分け方
徒長枝は、主枝の途中から太く勢い良く伸び始めた枝で、見た目もバランスが良くないものです。
そのまま残すと主枝や他の枝の邪魔になったり、成長を妨げてしまう枝で花付きも悪くなってしまうの事になります。
梅の木の剪定手順
- 木を囲んでビニールシートを敷きます。
出来るだけ、切った枝は固めてシートに集めておきましょう。
- 全体を大きくしない様に考え枝を切ります。
花芽を残すように先の方を切っていきます。
- 枯れた枝を枯れた部分から切りましょう。
枯れた枝は、成長しませんから枯れ具合を判断し、花芽のないものは根元から切り取ってしまいます。
- 内側に向かって伸びた枝、交差した枝も切ります。
内側に向かった枝、交差した枝は他の枝にかかると影を作ってしまうため切り取りますが、切ることにより大きな空間が生まれてしまいそうなら残して置くのも一考です。
- 道路、家等伸ばす方向を考えて切って行きます。
伸びた先に道路があり通行の邪魔になってしまいそうな場合や家の軒先に掛かってこない様、伸び先を考えましょう。
- 不要な徒長枝を切る。
徒長枝(特に強く伸びすぎている枝)がある場合は全体のバランスを崩すためわき目からか残すか、根元から切ります。徒長枝は切れと解説している場合が多いのですが、梅の木全体の形を考え、徒長枝はすべてを切らずにびた新芽の一部を残して成長を考えて行くことも大切です。
剪定の完了
梅は多少切りすぎても大丈夫なため管理が比較的に楽な方です。
初心者でも剪定の手始めとしてチャレンジされることをお勧めします。自分自身で選定した梅の木の花の咲くのを楽しみましょう。
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